GRAPES

ナカイヴィンヤードで栽培している葡萄の品種をご紹介します。

私達は剪定作業から収穫までをヴィンヤードマネージャーのDavidと共に全て手作業で行い、年間80~100トンの葡萄を生産しています。その内90%以上はソノマやナパのワイナリーが買い付けています。

そしてナカイブランドのワインに使う葡萄は自分たちでエリアを選び、手入れをし、その年に造りたいワインに仕上がるタイミングで収穫をしています。

Sauvignon Blanc

 

ソーヴィニヨンブランは葡萄の仕立て方でワインの味が左右します。 除葉や、陽の当て方で大きく変わるからです。

育てていると、それがとても楽しくて、思った通りのワインに仕上げる事ができるのです。

 

ナカイソーヴィニヨンブランはステンレスタンクで醸 造し、瓶詰めをしているので果実味そのままのワインに仕上がります。 すっきりとした柑橘系の酸 とミネラルを感じます。

 

爽やかなグレープフルーツなどの柑橘系、マグノリアなどの白い花や 蜂蜜の香りが楽しめます。

 

 

Chardonnay

 

 

ナカイヴィンヤードのシャルドネの樹は既に 樹齢四半世紀になります。

植樹した当時にもっともポピュラーだったクローン3番、4番は5Cの台木を使い、程よい酸と完熟した時に香るピーチや洋梨やトロピカルフルーツ、蜂蜜香を醸し出します。

 

近年枝の仕立てをコルドン方式からケイン方式に変え、より元気の良い葡萄が収穫出来る様になりました。

 

また2007年以降それまでと違うクローンの接ぎ木にも挑戦してきました。 マスカットフレーバーを持つ Muscat Burd や通称ロバートヤングのクローン17番。

 

クローン17番はシャルドネの特徴的な香りが強く感じられ、果実もとても美味しい葡萄です。 ナカイシャルドネは2016年からこのクロー 17番を使用しています。

 

2017年はこの美味しい果実味をそのまま味わえるステンレスタンクのみで醗酵、 熟成させて通称すっぴんボトルを造りました。

 

ガスを使ってタンク内をかき回し、沈殿している澱から来る旨味を引き出すことにより果実の味をより一層楽しむことができます。

 

そして2018年はフレンチの新樽、ニュートラ ルフレンチオーク、ステンレスタンクの3種類のシャルドネを造り、最後にブレンドして瓶詰めをしています。

 

新樽のリッチな香りと熟成感、ニュートラルオーク樽のやさしさとステンレスタンクの果実の香り高いフレッシュなワインがお互いに引き立て合う見事なワインに生れ変わりました。

 

 

Pinot Noir

 

 

ナカイヴィンヤードは2007年にそれまで 植えてあったソーヴィニヨンとシャルドネの樹を抜き、深さ1メートル程まで耕し、雨期 の時に畑に溢れ出る水を地下に太いパイプと軽石を入れ、春先にトラクターが入れる様にしました。

 

そして給水パイプとドリップ用のホースを新設し、6000本のピノ・ノアールを植樹しまた。カリフォルニアで1番人気のあるキャンディーのような甘い果実味が特徴のクロー 115、酸とタンニンのバランスが良いクロ ーン667、しっかりとした色とタンニンが特徴のクローン777、比較的大きめの粒でタンニ ンがしっかりとあるクローン828の4種類。

 

そして5年後の2012年に初めて収穫してナカイピノ・ノアールを造りました。

 

2011年クローンのブレンドをより良くする為に新しくメルローの樹にスワンクローンを接ぎ木しました。

 

 

スワンクローンは写真のようにとても小さく左側の115と比べると半分くらいの大きさです。

 

収量も少なく育てているヴィンヤードも少ないのでとても希少な葡萄です。

 

しかしその果実は他とは比べ物にならないくらい凝縮した果実が味わえます。 ストロベリーやラズベリーなどの果実味や香りと共に奥行きのあるうまみがあり、酸とタンニンのバランスも絶妙です。

 

2014年からこのスワンクローンをふんだんに使って造られたナカイピノ・ノアールは特別な記念ボトルとしてデビューしました。

 

以降ナカイピノ・ノアールはスワンクローンをメインにその年の一番優良な他のクローンをフィールドブレンドして造られています。 そして2018年絞る前の果汁を使い樽醗酵させた ピノ・ノアール ブランクを造りました。

 

 

Merlot

 

 

 ナカイヴィンヤードのメルローは肥沃な粘土 土の土壌により酸と果実味が特徴で、ワイナリーでは定評のある葡萄を栽培してきました。

 

メルローはとても育てやすく優良な品種です。100%で造っても美味しいワインができます。もちろんブレンド用の葡萄としても古くから愛飲されています。

 

ナカイメルローは収穫後に10日間のスキンコンタクトと醗酵をステンレスタンクで行います。

その後樽に移してゆっくりと熟成させてから瓶詰めし、さらに数年間瓶熟成をしています。

 

しっかりとした酸とタンニンは丸い口当たりに変り、ブラ ックベリーやカシスなどの果実味と樽の香りとバランスの良さを楽しめます。

 

収穫は一番遅く、例年10月後半から遅い時は11月半ばになる こともありました。